世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ベン・ネヴィス フォガットゥン・ボトリングズ 32年  32年  50.5%

  • 蒸溜所名: ベン・ネヴィス蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: アサヒグループホールディングス
  • 価格帯: £71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:160号

ロブ・アランソンSCORE8.8

香り
素晴らしいアロマに満ちている。砂糖でコーティングしたアーモンド、ハニーローストピーナッツ、砂糖漬けのオレンジの皮などの香りがたっぷり。作りたてのホイップクリーム、チェリーヨーグルト、バタースコッチの甘い香りもある。
香りで感じた重層的な印象を引き続くような味わい。新鮮なフルーツや柑橘の風味が豊富で、それがやや土っぽい刺激、乾燥カモミール、ハニーコムティーなどの要素とバランスをとっている。
フィニッシュ
穏やかでカモミールの花の風味に満ちあふれた後味。やがてドライに霧散しながら甘味とスパイスを残す。
コメント
丁寧に熟成された良質なウイスキーであることを示している。フルーツ香とスパイス香のバランスが心地よい。

リンジー・グレイSCORE8.6

香り
砕いたばかりのバニラポッド、イチゴアイスクリーム、ピスタチオなどの香りが前面に出ている。かすかなアイスクリーム味のチューイット(ソフトキャンディー)、乾燥したクレメンタイン(小型のみかん)、アロエベラなどの香りが背後で渦巻いている。
砂糖煮したプラム、生のクレメンタイン、ピンクグレープフルーツなどの要素が入り混じって、かすかに砂糖漬けのビートルートも感じさせる。松、ヤチヤナギ、オリス根などの力強いハーブ風味が支配し、やがて炭火焼きのコショウ風味が波のように打ち寄せる。
フィニッシュ
後味にはチョークっぽい風味が一貫していて面白い。はっきりと知覚できるハーブ様の後味もある。
コメント
みずみずしくてハーブ香に満ちたウイスキー。甘みと苦い風味のバランスもとれている。